だから、成長した牛でさえ飲まない異質タンパク質を子供や大人が飲むのはおかしい。普通に考えてみればすぐ分かりそうなおかしなことが、みんなが飲んでいるので、一つもおかしなことだと思わないようになってしまっている。そのことにより健康被害は発生している。
「いや、ヨーロッパには牧畜民族があり、牛乳、バター、ヨーグルト、チーズを食べる文化があるがあれはどうなんだ?」という声が聞こえてくるが、その答えは後述する。完璧に論駁できるので今少し待って欲しい。
牛乳は異質たんぱく
最初にあげなければならないのは、牛乳は異質たんぱくだ、ということだ。牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物で、牛の赤ちゃんにとっては確かに完全栄養食品なのだが、人間の赤ちゃんが飲んだ場合、牛乳に含まれる異質たんぱくを受け入れることになる。つまり、違う動物のタンパク質が人間の体に入ってしまう。これは栄養どころか異物(毒)を飲み込むことに他ならない。ここが、蜂蜜などとはまったく種類の違う食べ物であるところだ。
例えば、母親の母乳をその赤ちゃんの静脈に注射してもなんでもないが、牛乳を注射するとすぐに死んでしまう。逆に人間の母親の母乳を子牛に注射した場合でもたちまち死んでしまう。種の異なる動物の間では、異質蛋白たんぱくはそれほどの毒性を秘めている。
臓器移植などでも、最も難しいのは拒否反応を抑える事だが、人間同士の臓器でさえ人体にとって異物なのだ。まして異種動物のタンパク質を生まれたばかりの赤ちゃんが体内に受け入れてしまったらどうなるか考えてみると良い。普通人間が口にした牛乳や牛肉などの異種タンパクは、小腸でアミノ酸に分解されて吸収され、人間の体に適したタンパク質に合成されていく。