第102回 効果絶大!!健康塾「日本、食の安全神話崩壊」4
「一括表示」は隠れ蓑になっている
前回指摘していた「一括表示」の問題に言及する。サラリーマンのAさんは昼休みにコンビニで「鮭のおにぎり」を購入した。原料表示を見ると「PH調整剤」「グリシン」「調味料(アミノ酸)」とある。「三種類程度なら大丈夫」と判断し、健康志向のAさんは選んだのだ。しかしAさんが買った「おにぎり」の添加物は3種類などではなく、6種類~10種類にも及ぶというのが真実なのだ。ではなぜ、6種~10種と幅をもたせたかというと、表示だけでは正確に読み取ることができないからである。
それはいったいどういうことか?
その理由は「一括表示」にある。
「一括表示」とは、いくつかの添加物を一括して表示することを指す。 「香料」や「乳化剤」など同じ目的のために使われているのであれば、一括して表示してもいいと「食品衛生法」で定められているというのだ。「その方が分かりやすい」という理由で決まっているようだが、その理屈はまったくもっておかしい。分かりやすくしてくれなくて結構。全ての添加物を表示するのが食品衛生法で決められておきながら抜け道をあえてつくるのは、怪しい限りだ。厚労省と食品メーカーとのただならぬ関係が背景にあることを推定される。
なにせ、「一括表示」は消費者の利益は皆無であって、食品メーカーや添加剤屋にだけ都合のよい制度なのだから。厚労省という最低の省庁は、常に消費者に向いて行政を行ってなく、いつも正反対の方向を向きながら仕事をしている。この最悪の省は日本にはいらない。厚生省をまるごと中国に輸出したものだ。