第101回 効果絶大!!健康塾「日本、食の安全神話崩壊」3
特売醤油の怪
節約のために月に一度の「特売醤油」を買っている主婦はいることだろう。でもそれは醤油ではなく、「醤油風味料」なのだ。「醤油風味料」とは醤油の代替品のことで、厳密に言うと醤油ではない。今後、買うのはやめた方がいい。
「風」が語尾に着いたら「ニセモノ」という意味になる。広島の男塾会員のK氏は、だいの広島お好み焼好きの男だ。昔、その男に関西風お好み焼きを食べさせたら激怒していたし、また、「広島"風"お好み焼」と聞いただけで、「なんならその"風"は」と、広島焼大好き男は"風"に対する拒絶感を持っている。
このように一般的に"風"は嫌われるものなのだ。「特売醤油」は通常価格の半額以下で販売されている。どうして半額で売れるかというと当然のことながら怪しい舞台裏がある。製法は醤油とは全く異なる。小豆島にも醤油醸造所が数々あるが醤油は大豆を発酵させ醸造してつくる手間暇と時間のかかる日本人が世界に誇る調味料である。
ところが偽物はまったく寝かすことはない。熟成していないということ。熟成させていたら安く売れないし、そもそも製造過程が全く違うため熟成させる必要もない。醤油の原料は「丸大豆」「小麦」「食塩」これだけ。伝統的な醤油の原料はいたってシンプル。