第38回効果絶大!!健康塾「医療保険を破綻させないための予防医学」4
腕ふり体操と併用するバンザイ・ストレッチ
「人は血管と共に老いる」と言われるように、血管の老化が人の老化と直結する。長年、健康について研究して来たが、結局、「健康学」の核は「血流」にあると自信をもって断言できる。血流をよくし、細胞の隅々まで、サラサラと血液が細胞に酸素と栄養を届け、老廃物を回収していれば、人は健康を保つことができるし、皮膚は若さを保つことができる。
よって、その反対の老化の象徴である「動脈硬化」になると、血管は弾力性を失い、血流が悪くなり、心臓疾患、脳疾患の可能性が飛躍的に高くなってしまう。だから腕ふり体操により、筋肉を動かし、同時に筋肉の中を通っている血管を動かすことにより、血管に刺激を与えることになり、既に「輪ゴム」の原理で述べたように、柔軟で弾力性のある血管を保つことになる。だから、血管の柔軟性、弾力性があることは、健康維持に必要不可欠なことなのだと、述べた。
そこで、「腕ふり体操」と同時に、もっと血管をストレッチすることができる、「バンザイ・ストレッチ」をすれば一層よい。筆者も、「バンザイ・ストレッチ+腕ふり体操」をセットで毎日、毎晩、最低、2回は行っている。
「バンザイ・ストレッチ」をすることにより、血管が伸び、血流が良くなり、体が温かくなることを瞬時に実感できる。この「実感することができる」ことが、このストレッチを続けたくなる秘訣だ。血管も血流も人間の眼で確認できないが、確かに、今、血流が良くなり全身に血液が強く回ったことを体感することができる。これは何とも嬉しいし、愉快になる。
バンザイをすると、脇の下の血管がつられて伸びる。無論、その他、腕や肩、お腹や背中、腰の周りから足まで、いかに身体全体がグーンと伸びているかが分かるはずだ。そして、血管が筋肉の伸びと同時に伸びる。これがいい!!