第33回効果絶大!!健康塾「精神免疫学の効能を知って生活すれば病気は治る」1
「笑いの医学的効用を知って生活しよう」というタイトルで書き始めたのだが、書いているうちに笑いの効能だけではなく、もっと範囲が広がって来て、精神と体の影響と言うテーマの論考になってしまったので、今のタイトル名に変更した。
正月早々なので、稚拙としか言いようのない隣国の批判から始めるよりも、縁起の良い話から新年を迎えた方がよいだろうから、「笑い」について話を進めよう。「笑う門には福来る」と言うが、確かにこの格言は当たっているからだ。
以前、米国のジャーナリストのノーマン・カズンズの著書「笑いと治癒力」の内容を取り上げながら、「笑い」が、いかに治癒力を高める効用があるか、ということを述べたことがある。彼は、500人に一人しか治癒しないと言われる「膠原病」を患い、医者にさじを投げられたが、自力で不治の病を克服した経験を持つ。その方法とは、病室に「ドッキリカメラ」のビデオを持ち込み、毎日それを観て大笑いをするという、奇想天外な独自の"治療法"だった。
その他にも、吉本新喜劇の漫才や林家喜久蔵の落語を見た患者の数値が改善された、というエビソードも紹介したことがあるが、断片的な取り上げ方だったので、改めて体系だった論考として「笑いの医学」としてまとめてみる。筆者からの「笑い」のお年玉である。
要は薬局の副作用のある有料の薬を買うより、無料の「笑い」が薬になるという話だ。本論考を読み終わる頃には、誰しもが得心すること間違いない。では始める。