第14回効果絶大!!健康塾「欧米には寝たきり老人はいない」3
「なぜ、外国には寝たきり老人はいないのか?」
どの福祉関係の本にも、「ヨーロッパの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人はいない」と書かれている。福祉大国では当然かもしれないが、ではイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの先進国ではどうかと言えば、かの国の医師も「自分の国でも寝たきり老人はいない」と答える。
ところが、医療先進大国である日本に来ると、老人病院には、一言も話せない、中心静脈栄養や経管栄養の寝たきり老人が沢山いる。
「なぜ、外国には寝たきり老人はいないのか?」
その理由は、高齢者が終末期を迎えると食べられなくなるのは当たり前で、中心静脈栄養、経管栄養、点滴などの人工栄養で延命を図ることは非論理的であると、国民みんなが認識しているから、そのような無駄な延命治療を施さないからである。もし、日本のような延命治療という名の医療行為を施すなら、「老人虐待」という考え方になるようだ。これだけ、日本と欧米豪では終末期に対する考え方が全く異なっている。
たったそれだけのことなのだが、日本では火星の出来事のようにしか聞こえないことだろう。