第12回効果絶大!!健康塾「欧米には寝たきり老人はいない」1
生きとし生けるものには必ず「死」が訪れる。人類史上オギャーと生まれて、死ななかった人はいない。中国の始皇帝はその権力と財力で不老不死の薬を求めたが、その野心は叶うことがなかった。今後いくら科学が進歩し、宇宙に出ていく時代になっても不老不死の夢を実現することはないことだろう。
人には自己保存本能があり、死を忌み嫌う。出来れば一日でも長く生きたいと思う。それはこの世に全ての基盤があり、それ以外の世界での「生」などとても考えつかないので現状を維持したいと思うからに他ならない。また、あの世など聞いたことはあるものの、いったいどんな世界なのかさっぱり分からないので、死をただただ恐れているというのも事実だろう。
あの世など一切否定し、宗教も信仰も否定しさった唯物論国家をつくっている共産主義国では、建国の父などの肉体を冷凍保存している。ゆえにスターリンも金日成も未だに冷凍保存されている。いつか科学の進歩により、復活することが出来るかもしれないのでその可能性に懸け、死んだ肉体を保存するというわけだ。この世が全てとしか捉えることが出来ないからなのだが、何と愚かな思想であることか。人間の本質を知らず、この世が全てだとする小人人間の発想は滑稽としか言いようがない。
死を恐れるのは、知らないからだ。死とは何かが分からないからだ。そしてこの世に執着をしているからでもある。俳優の丹波哲郎氏は、友人の有名俳優の死に立ち合い、死を恐れ泣き叫んで死んでいく姿を見て、自分は格好良く死にたいと心底思ったという。そのためには、死後の世界を探求すれば死への恐怖を克服することが出来るのではないか、と思い、その後霊界研究に没頭し、遂には50冊以上の霊界の著作を残すところまでいった。
もう亡くなったしまったが、霊界の事情を知り尽くした丹波氏には死への恐怖などなく、あこがれていた霊界に喜んで旅立って行ったことだろう。しかし、普通の人はそこまでいかない。あの世のことなどさっぱり分からないから本人は死ぬのは嫌だし、家族も肉親の情で一日でも長く生きてもらいたいと願う。