第9回効果絶大!!健康塾「よく噛んで食べる健康法」後編
咀嚼とダイエットと肥満
ここまで述べて来たように、肥満の人にも、肥満予備軍のメタボ一歩手前の人も、蛇のように飲み込む食事を改めることが、まず健康生活の第一歩であると言える。といっても、食事の摂り方というのは、子供の時からの習慣性のものなので、その固有の食べ方を変えることは意外と難しい。
かくいう筆者自身もそうであった。「分っちゃいるけどやめられない」というわけだ。物の本には30回噛んで食べる仕方をこのように書いてある。
「まず右の顎で5回、次に左の顎で5回、続けて左の顎で5回、次に再び右の顎5回、最後に両顎で10回噛むように」と。更に「その時、箸をおいて噛むことに集中してください」と続く・・・・・。一度やってみたらいい。全然食事が楽しくなくなるから・・・・だから続かない・・・・。
特に筆者などまったく肥満でも何でもないので、このような嬉しくないことを毎日することなど出来るはずがないし、生まれ持って備わった性格がある。「効果絶大!!健康塾」では、このように専門医や著者の立場に立ち、かくあるべしという論説を説くだけではなく、そうはいっても実際にどうか、という立場で本音を述べたほうが良いと思い、筆者の本音も吐露している。
2月にホテルオータニで開催された、某先生の「お腹からやせる食べ方セミナー」に勉強のために参加したが、その先生は「ご飯を30回数を数えながら食べても楽しくないので、そうせずに、甘くなるまで噛んでください」「食事は楽しくするから太らないのですよ!!」と言っていたが、流石、全国中で数万人ものダイエット指導して来ただけあって言うことが一味違った。