第7回効果絶大!!健康塾「腸ほど大事な臓器はない」3
もう一つの免疫力は心
腸は免疫力の7割を担当しているが、10割ではないので、腸の健康だけでは完全ではない。なぜなら残り3割の免疫が創られる場所は「心」だからだ。腸健康法を説いてると、いささか唯物的になってしまうのだが、ここで心が健康にどう関わっているのかを明かそう。
色心不二という仏語があるように、心と体は一体であり、互いに影響を与えあっている。心が病むと肉体が病むし、肉体が病むと心も病んでしまう。だから、健康を考えるうえで心を切り離すことは決してできない。なぜなら、がんを代表とする病気はストレスが原因になっている、という真実があるからだ。
ではストレスが医学的に見て免疫力に対してどう働くかを述べてみたいと思う。
がん細胞は一日5000個とか100万個とか、その数字には諸説はあるが、とにかく数多くのがん細胞が発生している。それなのに万人ががんにならないのは、免疫力が機能しているからだ。その中心的役割を果たしているのが血液の中を流れているNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という。どこかで聞いたことがあることだろう。
NK細胞は免疫軍の遊撃隊にあたり、がん細胞をいち早く発見し、がん化するのを阻止する「殺し屋」である。しかし、このNK細胞は心の状態に大きく左右される性質を持っている。楽しい気持ちになったり、笑ったりするだけでNK細胞は活発化するが、落ち込んだり暗い気持ちになったら活動力を弱める。