第5回効果絶大!!健康塾「腸ほど大事な臓器はない」1
今回のテーマは「腸」だ。前回の第二回健康塾「朝だけ断食で人生が変わる」で、若干「腸」の健康について言及したが、このテーマはずっと心にあたためていて執筆しようと思っていたものだが、男塾を執筆したり、塾生からリクエストがあったり、健康について書くテーマには事欠かなかったりで、後回しとなってしまい、とうとう正式に「健康塾」を旗揚げしてから執筆する事になってしまった。
健康塾の塾長として、常々、「腸は免疫力の70%を占有している司令塔であり、第二の脳と呼ばれる重要な臓器であり、腸の健康がその人の健康状態を支配していると言ってもいい」と、多くの人にアドバイスをしている。本論考で存分に、「腸」の健康学について語り、「アメリカン・ファースト」ではなく、「腸ファースト !」を訴えかけていくこととしよう。
昨今「腸内フローラ」が注目を集め、よく耳にするようになっているが、それは腸内に棲む細菌のことを指す。腸には2万種類、1000兆個もの腸内細菌が棲んでいて、腸の研究をし続けてきた、東京歯科医科大学名誉教授の藤田絋一郎氏に「彼等は、私たちの腸に棲む『もう一人の自分』です」と、言わしめるほどの存在である。
そして「もう一人の自分」が、人の命によくも悪くも多大な影響を及ぼしているということなのだ。つまり腸内細胞が弱れば病気が起こり、腸内細菌が強化されれば病気が遠ざかっていく。それほどに、人の生命力、人の健康に大きく関与している。いや、関与という言葉は弱いかもしれない、支配していると言い切っていいほどである。
腸の三大機能は「消化」「免疫」「解毒」
「腸」という臓器は「消化」「免疫」「解毒」という三大機能を担っている。しかも免疫機能の7割をも「腸」が担っているという事実がある。よって病気になるか否かというのは、腸が健康で、免疫力が高く、機能しているか否かにかかっている。